サイト内検索をAI化する

サイト内検索があるのに、欲しい情報が見つからない。窓を大きくしても、この詰まりはほとんど解けません。足りないのは検索機能の名前ではなく、キーワードとページ一覧のあいだで答えが落ちる構造です。

まず結論

AIサイト内検索は、サイトをチャットの話題に変える機能ではありません。訪問者が自然な言葉で聞き、関連する公開情報を探し、要点を整理して返し、必要なら元のページへ案内する探し方です。

答えの材料は、いま公開しているページ、FAQ、製品説明、サービス説明、対応プランではPDFです。材料が無ければ、検索窓をAIに替えても答えは出ません。

どんな課題か

製造の仕様、SaaSのプラン差、ECの配送条件、講座の受講要件。ページは存在するのに、訪問者は「それ」と呼んでいません。社内の見出し語を知っている人だけが、従来のサイト内検索で目的地に着きます。

  • 表記ゆれ。「送料」「配送料」「shipping」が別物として扱われる
  • 言い換え。「返品」と「届いた商品を戻したい」がつながらない
  • 曖昧な質問。「うちの場合は対象ですか」に、対象条件のページがヒットしない
  • 結果がページタイトルの一覧で、読む場所を自分で探す必要がある

従来のサイト内検索の限界

キーワード検索

  1. キーワードを入れる
  2. 検索結果の一覧を見る
  3. それらしいページを開く
  4. 自分で読む
  5. 答えの段落を探す

AIサイト内検索

  1. 自然な言葉で質問する
  2. 関連する記載を探す
  3. 要点を整理して答える
  4. 必要なら元ページへ案内する
  5. 続きの質問ができる

キーワード検索が弱いのは、索引が壊れているからだけではありません。質問が一つの語に収まらないとき、一覧は「近いページ」までしか責任を持たないからです。コンテンツ量が多いサイトほど、この一段が重くなります。

具体例:海外発送

ユーザーは「海外発送できますか?」と聞きます。

従来検索では、「海外」「配送」「shipping」を自分で試し、配送ページ、FAQ、特定商取引法の表記、商品ページの注意書きを往復します。どれが最新かも、開いてみないと分かりません。

AI検索では、それらの記載を横断して「対応している国と、ページに書いていない場合の扱い」を短く返し、配送条件のページへ誘導します。ページに国名が無ければ、対応していると作ってはいけません。

横断して意味がある情報

一つの答えが、FAQ、製品ページ、サービスページ、料金表、PDFに分かれているサイトで効果が出ます。訪問者は分類を知りません。知りたいのは、自分の質問に対する記載がどこにあるかです。

  • 製造:仕様表、対応材質、納期の目安、カタログPDF
  • SaaS:プラン比較、連携、導入の所要、セキュリティの記載
  • EC:配送、返品、サイズ、在庫表記
  • 教育:受講対象、日程、料金、修了条件
  • ページ数の多いサービスサイト:制度、手続き、窓口が部署ごとに分かれている場合

AI検索、チャットボット、ChatGPTの違い

従来のサイト内検索AIサイト内検索一般的なチャットボットChatGPTそのもの
入口キーワード自然な質問対話対話
材料索引に入ったページ接続した公開情報シナリオか、接続した知識モデルの一般知識
結果ページ一覧要点と元ページ用意した返答、または知識からの返答サイト外の知識を含む返答
サイトに無いとき0件無いと返すのが前提別の話題に逸れやすいもっともらしい補完が起きうる

WebsiteChatのAI検索は、接続したウェブサイトの情報を中心に答えます。一般的な雑学ではなく、自社サイトの範囲に限定できます。上位プランでは、ウェブページに加えてPDFを知識に加えられます。

導入の考え方

  1. いま落ちている質問を、検索窓のログか受信箱から10件拾う
  2. その答えが、どの公開ページにあるかを確認する
  3. ページが矛盾していれば、AIの前にページを直す
  4. 公開ページを接続し、その10件で要点が返るか試す
  5. 元ページへの案内があるか、無い質問を断れているかを見る

向いているケース

  • 見出し語と客の言葉がずれている
  • 答えが複数ページに分散している
  • 検索結果の一覧のあと、読む負担が大きい
  • 更新はページ側で行い、索引語のメンテナンスに時間を使いたくない

向いていないケース

  • サイトに十分な情報がない。薄い会社概要だけでは、質問に返す段落が無い
  • 情報更新が極端に遅い。古いキャンペーンや旧価格が残っていると、答えも古くなる
  • 判断そのものをAIに任せたい。適合診断、個別見積の確定、例外の承諾は検索の仕事ではない

このページは製品機能の紹介ではありません。探し方を変えるかどうかを決めるためのものです。サイト上で何に答えられるかの全体は、サイト向けAIチャットボットを見てください。

関連ページ

落ちている質問を、公開ページに聞いてみる

検索語を増やす前に、客が実際に打つ文をそのまま入れてみてください。返る要点と、開かれる元ページが、AIサイト内検索に替える判断材料です。