サイト内検索をAI化する
サイト内検索があるのに、欲しい情報が見つからない。窓を大きくしても、この詰まりはほとんど解けません。足りないのは検索機能の名前ではなく、キーワードとページ一覧のあいだで答えが落ちる構造です。
まず結論
AIサイト内検索は、サイトをチャットの話題に変える機能ではありません。訪問者が自然な言葉で聞き、関連する公開情報を探し、要点を整理して返し、必要なら元のページへ案内する探し方です。
答えの材料は、いま公開しているページ、FAQ、製品説明、サービス説明、対応プランではPDFです。材料が無ければ、検索窓をAIに替えても答えは出ません。
どんな課題か
製造の仕様、SaaSのプラン差、ECの配送条件、講座の受講要件。ページは存在するのに、訪問者は「それ」と呼んでいません。社内の見出し語を知っている人だけが、従来のサイト内検索で目的地に着きます。
- 表記ゆれ。「送料」「配送料」「shipping」が別物として扱われる
- 言い換え。「返品」と「届いた商品を戻したい」がつながらない
- 曖昧な質問。「うちの場合は対象ですか」に、対象条件のページがヒットしない
- 結果がページタイトルの一覧で、読む場所を自分で探す必要がある
従来のサイト内検索の限界
キーワード検索
- キーワードを入れる
- 検索結果の一覧を見る
- それらしいページを開く
- 自分で読む
- 答えの段落を探す
AIサイト内検索
- 自然な言葉で質問する
- 関連する記載を探す
- 要点を整理して答える
- 必要なら元ページへ案内する
- 続きの質問ができる
キーワード検索が弱いのは、索引が壊れているからだけではありません。質問が一つの語に収まらないとき、一覧は「近いページ」までしか責任を持たないからです。コンテンツ量が多いサイトほど、この一段が重くなります。
具体例:海外発送
ユーザーは「海外発送できますか?」と聞きます。
従来検索では、「海外」「配送」「shipping」を自分で試し、配送ページ、FAQ、特定商取引法の表記、商品ページの注意書きを往復します。どれが最新かも、開いてみないと分かりません。
AI検索では、それらの記載を横断して「対応している国と、ページに書いていない場合の扱い」を短く返し、配送条件のページへ誘導します。ページに国名が無ければ、対応していると作ってはいけません。
横断して意味がある情報
一つの答えが、FAQ、製品ページ、サービスページ、料金表、PDFに分かれているサイトで効果が出ます。訪問者は分類を知りません。知りたいのは、自分の質問に対する記載がどこにあるかです。
- 製造:仕様表、対応材質、納期の目安、カタログPDF
- SaaS:プラン比較、連携、導入の所要、セキュリティの記載
- EC:配送、返品、サイズ、在庫表記
- 教育:受講対象、日程、料金、修了条件
- ページ数の多いサービスサイト:制度、手続き、窓口が部署ごとに分かれている場合
AI検索、チャットボット、ChatGPTの違い
| 従来のサイト内検索 | AIサイト内検索 | 一般的なチャットボット | ChatGPTそのもの | |
|---|---|---|---|---|
| 入口 | キーワード | 自然な質問 | 対話 | 対話 |
| 材料 | 索引に入ったページ | 接続した公開情報 | シナリオか、接続した知識 | モデルの一般知識 |
| 結果 | ページ一覧 | 要点と元ページ | 用意した返答、または知識からの返答 | サイト外の知識を含む返答 |
| サイトに無いとき | 0件 | 無いと返すのが前提 | 別の話題に逸れやすい | もっともらしい補完が起きうる |
WebsiteChatのAI検索は、接続したウェブサイトの情報を中心に答えます。一般的な雑学ではなく、自社サイトの範囲に限定できます。上位プランでは、ウェブページに加えてPDFを知識に加えられます。
導入の考え方
- いま落ちている質問を、検索窓のログか受信箱から10件拾う
- その答えが、どの公開ページにあるかを確認する
- ページが矛盾していれば、AIの前にページを直す
- 公開ページを接続し、その10件で要点が返るか試す
- 元ページへの案内があるか、無い質問を断れているかを見る
向いているケース
- 見出し語と客の言葉がずれている
- 答えが複数ページに分散している
- 検索結果の一覧のあと、読む負担が大きい
- 更新はページ側で行い、索引語のメンテナンスに時間を使いたくない
向いていないケース
- サイトに十分な情報がない。薄い会社概要だけでは、質問に返す段落が無い
- 情報更新が極端に遅い。古いキャンペーンや旧価格が残っていると、答えも古くなる
- 判断そのものをAIに任せたい。適合診断、個別見積の確定、例外の承諾は検索の仕事ではない
このページは製品機能の紹介ではありません。探し方を変えるかどうかを決めるためのものです。サイト上で何に答えられるかの全体は、サイト向けAIチャットボットを見てください。
関連ページ
- サイト向けAIチャットボット
公開ページから答える製品の全体像
- SaaS
プランや連携の質問が多いサイト
- 製造
仕様と資料を横断して聞かれやすいサイト
- 「探す」から「聞く」へ
検索一覧と質問の役割の違い
- FAQをAIで回答する
見出しと違う聞き方への届け方