リンク一覧ではなく、サイトの内容から答える検索
ウェブサイトのAI検索を探す人の多くは、検索窓に疲れています。キーワードを入れるとタイトルが並び、どれかの文が答えになるまでタブを開く。会話型・意味で探す検索は、その先の仕事です。サイトが知っていることを取り出し、答えの文にする。
従来のサイト内検索が残している作業
キーワード検索は一覧です。「返品規定」「APIキー」のようにページ名が分かっているときは便利です。質問が文で、言葉がCMSと違い、答えがサービスページとPDFと注釈に分かれていると失敗します。
残る作業は、訪問者による要約です。検索はURLで止まっています。
| キーワード検索 | ウェブサイトのAI検索 | |
|---|---|---|
| 入力 | タイトルに合いそうな語 | 普通の質問文 |
| 出力 | ページの一覧 | そのページから組み立てた答え |
| 次に人がすること | 開いて読み、判断する | 読み、必要なら出典を開く |
| 失敗 | 0件、または違うタイトル | 薄い・古いページを、流暢に要約してしまう |
ナビ、キーワード、質問
メニューは編集者から見た事業の地図です。訪問者はその地図を持っていません。「共用ビルでも工事業者が使えるか」と聞き、ページは「対象条件」に入っている。意味で探すのは、この二つの言葉を会わせるためです。
質問はナビの代わりではありません。行き先が分かっている人はクリックでよい。質問は、分かっていない瞬間のためです。
効果が出やすいサイト
取り出す量があるほど効きます。ドキュメント、サービス一覧、複数拠点、長い規定、年数の積もった製品ページ。5ページの案内サイトでも質問には答えられますが、検索で困ってはいません。
文章の質が答えの質です。曖昧、重複、矛盾があれば、検索はそれをそのまま拾います。モデルの設定より、重要な1ページを直す方が効くことが多いです。
- 記事が重なるヘルプやドキュメント
- 対応範囲が複数ページに分かれた士業・コンサル
- 仕様がFAQではなく製品ページにあるカタログ
- サイト内検索で、言い換えてすぐ離脱しているログがあるサイト
汎用のChatGPTでも、「チャットボットを置く」だけでもない
汎用のChatGPTは、今日の御社ページを知りません。貼らなければ、広い学習から自信ありげに答えます。ウェブサイトのAI検索は、接続した知識——クロールしたページと、上位プランのPDF——の範囲で答え、そこに無いことは断ります。
チャット欄は、多くのチームが結果として使う入口です。検索の本体は、探して答えることです。中身のない雑談なら、検索ではなく部品を足しただけです。Custom ChatGPTは「この事業を知る助手が欲しい」という隣の問いで、サイト内検索ではなくChatGPT側から来た人に向いています。
質問がサイトを通る順
- 見出しに無い言い方でも、訪問者が聞く。
- 接続した知識から、近い記載を取る。
- その記載から文を作る。空の推測ではない。
- 必要なら元ページを示し、自分で確認できるようにする。
- 該当が無ければ、無いと言い、人への連絡を出す。
検索と呼ぶべきでないとき
- 顧客ごとの非公開データを引きたい。それは公開サイトではなく、アカウントの仕組み
- わざと載せていないことをモデルに知ってほしい
- 内容が薄く、メニュー自体が答えである
- ページを最新に保つ担当がいない